先日、Appleが音楽認識アプリ「Shazam(シャザム)」を買収することを正式に認めました。
これによって2018年以降、AppleがShazamの優れた機能をどのように使い、融合していくのか考えたいと思います。

Shazamとは?

そもそもShazamを知らない方のために簡単にこのアプリについてご紹介しますね。

音楽認識アプリ

Shazamは、ショップなどで流れているBGMや、映画・テレビ・ラジオなどの周囲で流れている音楽をアプリに数秒程度聞かせると、曲名やアーティスト名などといった情報を教えてくれるアプリです。

検索のジャンルも多様でポップ、ダンス・ヒップホップ・クラブ・JPOPからクラシックまで、CDDB (Compact Disc DataBase)に登録しているような楽曲であれば幅広くなんでも検索できそうな感じです。

アプリ自体は2008年にはすでにApple Storeに公開されていて、当時は魔法のように感じるほどでした。

音楽ストリーミングサービスと連動、チャート機能も充実

また、最近はApple MusicやSpotifyといった音楽ストリーミングサービスと連動して、認識した(Shazamした、と言います)音楽が
ストリーミングサービスにある場合は自動的にライブラリに追加してくれる登録機能や、日本や世界で過去一週間で最もShazamされた曲トップ100などといったチャート機能も充実していて、まだ知らない音楽に出会える機能も拡充してきています。
アメリカやイギリス、フランスといった国だけでなく、サウジアラビア・ウクライナ・コスタリカなど、あまりメジャーとは言えない国のトップ100も見ることができます。音楽好きにはたまらないアプリです。

Shazam - 音楽認識

Shazam – 音楽認識
無料
posted with アプリーチ

Appleが買収するわけ

本題に入ると、Appleの買収金額は約4億ドルだとメディアは伝えてます。Shazamの企業価値は10億ドルほどだったようですから、Appleにとってはかなりお買い得だったですね。

世界で10億人を超えるユーザーがいるにも関わらずShazamは収益性が低く、経営面で苦戦していました。

Appleにとってはその10億人のユーザーにApple Musicをアピールできるという点は大きいと考えられます。また、2018年初頭にスマートスピーカー「HomePod」の発売が控え、今後、GoogleやAmazonのスマートスピーカーとの競争が激化していくことを踏まえると、Shazamがこれまでに蓄積してきた膨大なデータや、AIや音声認識といった技術面をiOSに融合していくメリットは大きいと思います。

Apple版 Shazamはこう変わる(かも?)

2017年末の今ではまだ情報が少なく、憶測の域を出ないため私の希望も多分に含まれるのですが、期待も込めApple版 Shazamでは以下のような機能が実装されるんじゃないかと予想しました。

1)インターフェースがクールに、使いやすく

元々は楽曲を検索して答えを表示するというのがゴールのサービスだったので、今の形は後から付け足しのインターフェースになっているように見えます。
現在は、検索結果後の楽曲の再生はApple MusicやSpotifyを使用し、ビデオはYouTube、アプリのページにはバナー広告が散乱するような状態ですが、その全てはApple Musicとシームレスに連動していくと考えられます。

2)Apple Musicがストリーミングサービスの枠を超えた存在に

2000年前半、iTunesがそれまでのCD販売という音楽ビジネスを壊して今日のデジタルミュージックが当たり前の世界を作ってきたように、Apple Musicが未来の音楽の楽しみ方を世界にプレゼンテーションする時が近いのかもしれません。

今の音楽ストリーミングサービスは国内でもざっと、Spotify、Amazon Music、Google Play Music、LINE MUSIC、AWAといったサービスが挙げられます。これらはサービスとしてはそれぞれ特徴的な機能は多少あるもののほぼ横一線、参加アーティストに違いが少しあるといった程度です。

Apple Musicは「Beats 1」というオリジナル番組を24時間放送、またアメリカや日本ではTVでApple Musicオリジナルの音楽番組を放送するなど、音楽の文化を作っていこうという姿勢が鮮明で、Shazamの機能を生かした何かあっと思わせるようなサービスを期待せずにはいられません。

音楽の楽しみ方はどう変わっていくのか

その昔、家のコンポで聴くのが当たり前だった音楽は、SONY創業者の盛田昭夫によってウォークマンが生み出され外で楽しむ文化を作り、スティーブ・ジョブスによってiTunesやiPodといったアプリやデバイスでデジタルミュージックとしてより身近に音楽を楽しめる文化が作られてきました。

今後、音楽はAIなどのテクノロジーとさらに融合して進化していくでしょうか。
その進化とともにミュージシャンの権利も守られ、もっと身近に音楽を楽しめるような時代がくるのか、今後の動向を期待しながら待ちたいと思います。